ワタシル大学第2期 第3回 「データから考える私のキャリア」

女性のためのキャリアスクールであるワタシル大学 第2期の第3回が2021年11月6日(土)に行われました。

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ワタシル大学とは、女性のキャリア構築に必要なものだけをギュッと凝縮した半年間のオンラインプログラムです。受講生のキャリアに対するリテラシーを高めるとともに、自分らしく生きていくための具体的行動や習慣の形成までをトータルにサポートする内容になっています。

第3回である今回は、社会の変化や様々なキャリアイベント(転職、転勤など)がどのように自分のキャリアに影響を及ぼすか、そして、どういう未来の選択が自分らしいものになるのかを考えました。

①社会の変化とキャリア(めずらしく座学タイム!)
ワタシル大学は、全7回の講座のほとんどが、受講生同士の意見交換やグループワークをたっぷりと取った参加型の講座ですが、今回はめずらしく、講師の話を座学形式で聞くことから始まりました。


日本が抱える労働力不足の問題、AIによって消える仕事、コロナウイルスの世界的パンデミック…。先の見えづらい世の中において、これから数十年間働き続けることになる受講生たちがどういうスタンスでキャリアを築いていくか、様々なデータから見ていきました。


新型コロナウイルスの影響で、不自由な生活が続き、停滞感で気分もどんより…しかし、そんな気持ちとは裏腹に、現在の転職市場はじわじわと回復してきています。肌で感じる「景気悪そう」という感覚と実際のデータは異なります。だからこそ、自分の感覚や不確かな情報に惑わされずにFactで見ていくことが重要と言う話をしました。


②転職について
実際に転職を経験しており、人材系企業に勤務する代表の海保から、転職に関しての体験談や転職者の実情の話をし、それに対する質疑応答を行いました。当日は海保から「NGなし」と言われていたため、他者の転職の経験談について様々な質問がされました。このように、私たちワタシル大学の運営メンバーは、自分が経験した事については包み隠さず話します。たとえ失敗談や苦い経験であっても、受講生に対して正直で誠実でありたいと思っています。

受講生からは

・30代以降の転職の実情や、実際の転職の経験談、人材会社で勤務している中で感じていることなどを聞くことができ、とても参考になりました。
・その時の選択が何につながるのか、何の意味を持つのかにとらわれすぎることなく、「楽しそう、やってみたい」と思えるかどうかを大事にすることが大切。その時に一生懸命やってきたことが、後で必ず何かにつながる時が来る、という話がとても印象的でした。

という声をいただきました。

③計画された偶発性理論(Planned Happenstance theory)
今回は第3回目の講座ですが、第1回、第2回と過去の自分を振り返る自己理解の時間を取ってきました。今回は、自分の未来をどうデザインしていくか、という点から未来につながるキャリア理論として「計画された偶発性理論(プランドハップンスタンスセオリー)を紹介し、受講生同士でディスカッションを行いました。


これは、米国スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が20世紀末に提唱したキャリア理論で「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」とし、その予期せぬ偶然の出来事にベストを尽くして対応する経験の積み重ねで、よりよいキャリアが形成されるという考え方です。


誰も予想していなかった新型コロナウイルスの世界的パンデミック、そしてその後の生活の変化のように、人生には思ってもみない出来事が必ず起こります。


私たち一人一人の生活を考えてみても、予想外の人事異動、病気、パートナーの転勤など、これまで予期せぬ出来事で多くの変化を体験してきたと事と思います。だからこそ、キャリアを形成していく上では何が起きるかわからないことを前提に、その出来事を積極的に引き寄せてステップアップの機会を創出していこうというのが、この理論なのです。


予期せぬ出来事を自分のステップアップの機会にするためには、いくつかのポイントがあります。

好奇心(Curiosity)
持続性(Persistence)
柔軟性(Flexibility)
楽観性(Optimism)
冒険心(Risk-taking)



かつて、受講生も知らず知らずのうちに、これらの中のどれかを使って困難を乗り越えてきたかもしれません。


今回の講座後に寄せられたアンケートで、受講生から

・キャリア理論で学んだ5つの大切なことのうちの④柔軟性⑤冒険心が得られると、もっと自分のキャリア形成に自信が持てるのではないかなと感じました。
・自分は環境の変化には強いけど、自分の落ち込みには他人の力や好奇心が助けてくれるとわかった

という声が寄せられました。

困難を乗り越えるときに、自分が「知らず知らずのうちに発揮できる力」は一番の助けになります。そして、それに加えて、自らこの計画された偶発性理論を意識して自分に足りない要素を加えていくことで、未来の自分は更にパワーアップできます。

そして、頼りになるのは自分だけではありません。自分に足りないものは家族、友人といった周囲の人、そして私たちのようなキャリアの専門家から補ってもいいのです。そういう柔軟性を持つこと、それに受講生が気づいてくれたことを嬉しく思います。


私たちのキャリアには何が起こるか分かりません。しかし、こうして


将来の自分の身にどんなことが起こりうるのか?(知識)
自分が恐れているものは何なのか?何を大事にしたいのか?(価値観)
自分が前に進むために必要な事は何なのか?(自分の強み、周囲との協力)


を考えていくことで、自分らしいキャリアを築いていくことができると私たちは考えています。


第4回となる次回は、パートナーシップとキャリアについて考えていきます。興味関心の高いテーマですので、どのようなディスカッションができるかとても楽しみです!

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【ワタシル大学とは?】

これまで数多くの女性のキャリアをサポートしてきたキャリアコンサルタント、コーチング・心理系有資格者が結集し発足した<20代〜30代女性>のためのキャリアカレッジです。

ワタシを知り、ワタシのキャリアを自分で選択する。
思い描いた未来を叶えるワタシになりたい、あなたのご参加をおまちしております♪

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