見通しがたちづらい不安。駐在妻として苦悩した日々に終止符を。

ワタシル大学受講生ロングインタビュー#1
目次

「あなたの適職はこれです。」そんな答えを見つけたくて受講しました。

ワタシルなお

それでは早速、受講のきっかけを教えてください。

Tさん

はい。初めは、「あなたの適職はこれです。」といった答えが見つかるのかなあ、と思って受講したんです。

私は今、パートナーの駐在でアメリカのカリフォルニア州にいます。駐在妻コミュニティのSUNNYPARKのイベントで、ワタシル大学について知ったことが受講のきっかけとなりました。

私は駐在への帯同で仕事を退職したので、将来的にまた働きたいなっていう思いはありつつも、まるで霧の中にいるように将来の自分が全く想像できませんでした。

何年後に日本に帰国するかも分からないので見通しが立たないし、自分が特に何をしたいのかもよく分からないし、自分に何ができるかも分からないし。全てが「分からない、分からない…」という感じ。だから、ワタシル大学でやりたいことが見つけられたらいいなっていうのがあったのです。

そして、正直なところ、「あなたの適職はこれですよ」みたいな答えを見つけてくれるスクールなのかな?と思ったことも受講のきっかけでした。

帯同で感じた喪失感、ピンときたのは「ワタシを知る」というキーワード。

-実際のところ…ワタシル大学はそういう場所じゃなかったわけですけど…

そうそう(笑)でも何かヒントを見つけたかったのです。

自分がこれから先生きていくためのヒントをワタシルの中で見つけられたらいいなっていうのがあって、それにはやっぱり「ワタシを知る」っていうキーワードがピンと来ましたね。

-「これから先生きていくためのヒント」という言葉が出ましたが、駐在への帯同は、Tさんにどんな影響を与えたのでしょうか?

一種の喪失感がありましたね。

私にとって、「仕事をしている自分」がずっと「自分」だったんです。

新卒で15年間同じ会社に勤めていましたから、何かを解決していく手ごたえ感とか、達成感は全て仕事の中に詰まっていて、仕事以外のところでやりたい事がなかったんです。

一日8時間会社で働いていたので、あくまで「働いている自分」が中心。残りの時間で家族のために何かする、という生活が当たり前だったんです。

だから、仕事を辞めた時に、自分が何をして生きていくのか分からなくなりました。

「細胞が死んでいくだけ」だと思って過ごした日々を振り返り、今、思うこと。

―海外生活って、楽しいイメージがありますが、悩みが深かったんですね。

そうですね。
半年間位、「毎日細胞が死んでいくだけだ」と思っていました。

-毎日細胞が死んでいくだけ…?

そうなんです。

ご飯は作っているけれど、でもそれは働きながら日本でもやっていたことです。だから、なんの新しいこともなく、一日がまた経っていって、一個一個の細胞が死んでいく…私は何も生み出さず、ただアメリカで老化していくだけ…って思っていました。

子供が成長して、アメリカ生活に馴染んでいく姿を間近で見られるのは本当に喜ばしいことなはずなのに、それを見ても、「ああ彼らには未来があるんだ…」って。私は、もう40歳。40歳で人生引退なのかな、って。

40代で人生引退?そう思っていた日々が一変!イキイキ過ごせるようになった理由。

-でも、Tさんって、今すごくイキイキしていますよね。こうしてご自宅に伺っても、すごく素敵なドライフラワーアレンジメントが溢れていて、人と一緒に遊ぶためのボードゲームがたくさん。とっても素敵です。

 最初は、何にもなくて日本から持ってきたボードゲームが一個だけ。お花もなかったです。

だから、それが励みになりますよね。ここに来たばっかりの三年前の自分からは考えられない状態に今いるっていうことが。きっとこれから先もそういうことができるっていう自信というか、私は大丈夫って思いがあります。

Tさんのご自宅の様子、様々な草花が飾られており素敵です。

―3年前のTさんからは想像もできない状態にあるという事ですが、ワタシル大学の学びはTさんにどういう影響を与えたのでしょうか?

一言で言うと、日々の幸福度、自己肯定感が上がりました。
私がしたいことは何なのか、何を大切にしたいのかを見つけられたからだと思っています。

かつて、「アメリカで細胞が死んでいくだけだ」と思っていた時とは全然違う。今、私は、私の大切なもの、これを大切にしていこうと思えるものに囲まれているし、「これからも自分らしい未来を作っていける」っていう自信があります。

キャリアの暗黒期、本当は人と関わりたいと思っている自分に気づいた。

-ここで、ワタシル大学のプログラムのどんなところが役に立ったのかを具体的に教えていただけますか?

 ※ワタシル大学のプログラムの内容はこちら

私は、STEP1の「ワタシを知る」のところがやっぱり一番面白かったし、役に立ったと思っています。

「ワタシを知る」ためのワークは3つあったのですが、落ち込んでいた時の自分を思い出したりする辛さはありました。人生を適当に生きていこうと思ったら、そんな過去の辛い思い出について振り返ることなんて必要ないですよね。

私、子どもの頃、あんまり人間関係が得意ではなかったんです。仲良くなり過ぎてうまくいかなくなった経験を通じて、人に対して深く関わらずに生きてきた方が楽だ、と思うようになったんですね。だから、自分は人に対して冷たいと思っていましたし、なんとなく表面上取り繕って人とうまくやっていける術みたいなのを見つけてやってきました。

でも、「ワタシを知る」のワークを通じて、私が駐在妻になって感じたキャリアの暗黒期は、人との関わりがなかったことが原因だって気づいたんです。自分の事を、「人間関係が得意ではなくて、人が好きじゃない」と思っていたのですが、過去を振り返って分析してみたら、実は私は人が好きで、人の輪を欲していたって気づいたのです。

ワークで自分の大切な価値観を考えたのですが、それが分かったことがとても大きかったです。私にとって大事な価値観は、仲間・喜び・家族・設計・未来。それが自分の日々の生活やキャリアにあれば自分は幸せでいられるって確信しました。

意外と自分自身について知らないことも多い。自分に対する思い込みを手放せた。

-過去を振り返って自分を見つめ直したら、自分に対する思い込みが消えたし、自分が幸せであるための大事な要素を見つけられたという事ですね。

そうですね。自分の事って、意外と自分では分からないものだと思いました。就活の時に本を買って自己分析をしたはずなんですけど、でも、あまりしっかりできていなかったんだって思いました。あの時にこの「ワタシを知る」に出会いたかったですね。

どういう状態になるのが自分にとって幸せなんだっていうのが分かったっていうのは、とても大きなことです。

―ワタシル大学では、プログラムを通じてWill(ありたい姿)とBe(あるがままの自分の良さ)Stretch(Willに近づくために何をするか)を明らかにしていきますが、Will(ありたい姿)を描くことは難しかったですか?

一回でぱっと見つかったわけではなくて、STEP1の「ワタシを知る」の後もSTEP2以降の講座を受けるごとにWill/Be/Stretchを修正しながら、本当に私がやりたい事はなんだろう、私はどうありたいのだろうって考えていきました。

-自分のWill(ありたい姿)を考えるときに、メンターのカウンセリングは役に立ちましたか?

そうですね。そうそう、メンターとありたい姿について話していた時に、ありたい姿に近づくために必要な私にとっての2022年のStretchポイントを見つけました。「自信を付ける」ということです。

ありたい姿を思い描き、「意図的に」自信をつけていく手段を工夫していきました。

-自信、というと?

私はお花が好きで、自分でドライフラワーアレンジメントを作ったり、時々仲のいい友達に教えていたのですが、でも、いつも自分に自信がなかったのです。別に自分を作っている作品がダメだという訳ではないのですが…。

 ドライフラワーアレンジメントをもっといろんな人に教えてみたいって思っても、自分には資格もないし経験もないし、生徒さんもきちんと資格がある人に習いたいんじゃないか?と色々考えちゃっていたんです。

それに、海外にいると、ビザの関係で思ったように自分が働けません。何か興味のあることを見つけても、「どうせ働けないんだから、今やっていることも意味がない」って自分で否定してしまっていたんですね。それも自分の自信を喪失させていたのです。

自信をつけるっていうのは2022年の今年のストレッチだなってイメージできたので、意図的に自分に自信を付けに行く手段として何が良いかを一緒に考えました。

-Will(ありたい姿)を実現するために、自信を付ける!と決めて具体的にはどのようなことをしたのですか?

一つは、海外のドライフラワーアレンジメントのスクールを卒業する事です。

カウンセリングの中で、私にとって自信を付けるためには。知識の裏付けが必要なのかも。だったら、働くことだけがすべてではなくて、現地のドライフラワーアレンジメントのスクールを卒業するのも良いのではないか、という話になり、じゃ、今しかできない事に集中しよう!今すぐやろう! とすぐにスクールに申し込みました。

もう一つは、「草花遊びのワークショップ」の回数を増やすこと。

私、ワタシル大学の講座を通じて過去のいろんなことを思い出していたのですが、子どもの頃に草花遊びが好きだったことを思い出したんです。過去と今の自分はつながっているんだなって…だから、自分のワークショップにも、そう名付けました。

そして、自信を付けるためには、ただ場数を踏むだけでなく「経験の積み方」を工夫しました。

ワークショップを開く際には、STEP1の「ワタシを知る」で分かった、自分にとっての大切な価値観を要素として盛り込んでやっていけば、楽しく自信を付けるっていうことができると思ったのです。

私の大事な価値観は「仲間・喜び・家族・設計・未来」なので、フラワーアレンジメントを作るならば、一人よりも「仲間」と一緒に行うことで自分が満たされると思いました。そして、私は「設計」することが大好きなので、ワークショップをする際も、テーマを決めて、毎月この日にご案内をして…と計画を立ててやってくことが私の私らしいやり方だなって思ったのです。

私らしい経験の積み方で、楽しみながら自信がついて行く。そういう手法が分かって良かったです。

自分のキャリアを見つめ直す「本質」を知って、視界がひらけた。魔法の杖を手にした気分です。

-Tさんがすごくイキイキしてる様子が伝わってきました!最後に、ワタシル大学の受講を通して考えたことを教えてもらってもいいでしょうか?

私の場合、ワタシル大学を受講する前って、「あなたの適職はこれです」って教えてくれるスクールだと全然違うイメージを持っていたのですが…笑 

今考えると、適職を見つけるっていうことは、例えば仕事が欲しい人にとってはそれが一番の目的になってしまうのかもしれないですけど、でも本質はそこではなくて、私はしたいことは何なのか、そこの根底を見つけることが一番大事だと思うのです。

私は、いつ日本に帰国するか分からないし、自分のキャリアが見えず、先が分からない霧の中にいるような不安感でいっぱいでした。でも、ワタシル大学の受講を通じて、パッと先が晴れたんです。

自分が大事にしたい価値観を見つけること、そして、その価値観による選択を日常の中に取り入れていくこと。それを自分で計画していけば、間違いなく私らしい未来がやってくるって、それって凄いことだと思います。

自分で自分らしい未来を作って行ける、その方法をしっかり身に付けることができました。

本当に幸せだなって思う瞬間を、誰かから与えてもらうじゃなくて「自分で作る」ことができる。魔法の杖を手にした気分ですよね、ある意味。

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