フリーランスとして「違うお仕事を始めるべき?」そう迷っていた時に受講を決めました。
それではMさん。早速、受講のきっかけを教えてください。
私はフリーランスとしてピアノ演奏や指導をしています。ここ数年はコロナ禍でコンサートが減り収入が不安定になり、今後の働き方を考えるようになりました。
私はフリーランスとしてピアノ演奏や指導をしています。
ここ数年はコロナ禍でコンサートが減り収入が不安定になり、今後の働き方を考えるようになりました。演奏活動が減った分指導のお仕事を増やすか、コンサートが開ける情勢になったらまた演奏を増やしていくか考えましたが、どうも自分の中でしっくりきませんでした。
そのため、違うお仕事を始めるか?と迷っていた時にワタシル大学のツイートを目にし、ウェブサイトを見て受講を決めました。
-しっくりこない、というのは?
演奏活動を増やすと練習時間が増えますが、いわばその時間の収入はありません。時間の使い方と収入のバランスが難しくなってくるわけです。私の場合は、とにかくコンサートの本番が好きで、そのゴールのために練習をします。練習は、自分のできない事とトコトン向き合う苦しい時間なので、その時間を増やすことにためらいがありました。
一方で指導のお仕事を増やす方法は以前から模索していました。非常勤講師として学校で教えましたが、その時は学校側の指導方針と、自分や生徒の考えが一致せずモヤモヤすることがありました。生徒と私の意見は一致していたのですが、非常勤講師にはカリキュラムを変える力がなく、この思いを抱えたまま教え続けるのは…私には出来ないなと。
どっちの道にも違和感があって、結局どちらにも足を踏み出せていませんでした。
―なるほど。一歩踏み出せない時に受講をしようと決意したんですね。ちなみに、ワタシル大学のどんな所に惹かれて受講を決めたのですか?
他にもキャリアカウンセリング等選択肢はあったかもしれませんが、半年間しっかり取り組めることが魅力的でした。単に「あなたはこの仕事が向いています」とか、他人から定められた、与えられた方向性ではなく、自分の働き方、自分が何をしたいかを一から考えられそうで興味がわきました。一人ではなかなか取り組めないと思うのですが、毎回カリキュラムの中でなら出来るかなと感じました。
―ワタシル大学のカリキュラムは、体系立ててキャリアについて考えていくものになっていますが、ただでさえ自分のキャリアについて迷って悩んでいるのに、更にまた考える事が増えるという負担感はなかったですか?
メンターカウンセリングの時に、担当のメンターから「今、思っていることは、考えがまとまってなくてもいいから話していこう。気付くこともあるよ。」と言ってくれました。
実際に講座の中で、自分の中で考えがまとまっていなくても、何かしら言葉に出すとみんなからフィードバックが返ってくる。そこで理解が深まったので、一人でもやもや考えるのとは違って負担はなかったですね。
むしろ今までは、一人で思考が堂々巡りして答えが出ないままになっているから、負担に感じていたんだと思います。
自分がこれから先生きていくためのヒントをワタシルの中で見つけられたらいいなっていうのがあって、それにはやっぱり「ワタシを知る」っていうキーワードがピンと来ましたね。
-ワタシル大学によって、Mさんにどんな変化がありましたか?
思考が堂々巡りしなくなって、悩みを解決する糸口を見つけて決断することができるようになりました。
-もっと詳しく教えてもらってもいいでしょうか?
自分が大事にしている価値観や自分の考え方の癖がわかるようになりました。他には、受講生の仲間から出た意見から、多様な考え方、視点を知ることができました。
-元々「仕事、収入を増やしていきたいけれど、しっくりくる働き方が見つからず踏み出せていなかった」とのことでしたが、ワタシル大学の受講を通じて、視野が広がって自分らしい働き方を見つけたのでしょうか?
はい。
結果的に、私は今、コールセンターと、演奏、指導の3種類の仕事を組み合わせてパラレルワークしています。
-え?コールセンター?
ワタシル大学で「大切な価値観」について考えた時に気づいたのですが、私にとって「時間」がキーワードなんです。私は、一つのことだけをやり続けることは向かないなって。時間で区切る働き方が合っていると分かったのです。
昔、コールセンターのアルバイトをしたことがありました。その時は、単純にシフトが組みやすいから、という理由で始めました。大きなコンサートがあったとしても、働く時間や曜日を調整しやすかったし、「この時間だけその場所に行って働く」ことは、すごく気分転換できてお仕事しやすかったのです。
フリーランスって、やっぱり収入が安定しないことが一番不安なんですね。なので、私にとってのコールセンターのように、苦にならない仕事で一定の固定収入を作っておくと、自分の中で安心材料になるんです。
―とても興味深いです。元々は、演奏か指導のどちらを増やすかで迷ってしっくりこなかったのに、ピアノにこだわっていた。でも、今では、そこにコールセンターが加わっています。
そう、ワタシル大学で学んでいて思ったのですが、入る前は、私は音楽の仕事にこだわっていたんです。
こだわっていたというよりも、高校から音楽専攻の学校で学んできたため、その延長線上で自分のキャリアを考えていたのです。
もしかしたら、考えているようで、考えていなかったのかもしれません。
「ピアノを今まで勉強してきたんだから活かさなきゃいけない」と、他の選択肢を自分の中に作ろうとしていなかったのだと思います。
-ピアニスト、指導者、コールセンターの中で、自分の中で一番大事な仕事っていうのは、どちらなのですか?
そのことを最近考えていました。何をしている時が自分にしっくりきているのかな、何が一番好きなのかな、と考えることがありました。
気づいたことは、私は、「一対複数人より一対一の方が好き」なことです。大人数を対象として何かをするよりも、個人のピアノのレッスンで相手に合わせて一対一で教えることの方が好きなんですね。
コールセンターも相手と一対一で話すことが苦にならないので、自分の中の共通点なのかなと思ったんです。
―何の仕事が大事か、ではなくて、自分が大事なのは「一対一での人との関わり」という感じ?
そうですね。
コンサートで多くの方に演奏を届けることも好きですが、共演者例えばヴァイオリニストの方と、ディスカッションして作り上げていくことが面白いなと思います。
―Mさんの受講前と今の受講後の「仕事の仕方」の変化が面白いですね。
ワタシル大学に入らなかったら、演奏と指導、どっちを増やす?と同じことを考えていたと思います。
今後も仕事の組み合わせや、時間の使い方に関して試行錯誤は続くと思いますが、「今自分が試している方法が上手く行った」という経験があると、自信になります。
大事な価値観として、一対一や、相手とディスカッションして作り上げることが好きと分かったことも大きいです。この先のキャリアを築いていく上で、正反対の方に行くことだけは避けられると思うので。
-自分が大事にしたいものを明らかにして、そのために働き方を柔軟に変えて行けそうですね。
STEP1の「ワタシを知る」で自分の価値観を明らかにするワークを行ったときに、講師の方に、「価値観は変わるよ」と言われました。その後同じワークをやると微妙に自分の中から出てくる言葉が変わっていました。その時に自分が抱えている問題や、出来事によって大事なものが変わることに気づけたのが面白かったです。
その時その時で、しっくりくるものも変わるし、途中で違和感が出てきたらやり方を変えていいということに気づきました。自分の中で、働き方が定まったというよりこれからも変わっていくと思いますが、ワタシルに入る前より働きやすくなっています。
-Mさんにとって、ワタシル大学での学びはどうでしたか?
受講後にハッと気付くことが多々ありました。
時間が経ってから急に「あ!〇〇さんがあの時言っていた事って、このことだ…」と思いだして理解できることも楽しかったです。
講座を受けても、「そうなんだー」と思ったきり、終わったら忘れてしまうことって多いのですが、ワタシル大学では人が話すことを一方的に聞くだけではなく、自分も話すことで、講座の内容を自分事として考えられるのかもしれないですね。
―ワタシル大学はディスカッション多いですからね。
そう。ディスカッションが多いことが、すごく影響しているのかなと思います。他の講座では、自分がいっぱい話すことって少ないじゃないですか。話すからには何かしら考えなければいけないし、その時間があるから気付きが多いのだと思います。ディスカッションは喉が渇きますよ(笑)
―どんな人にこの講座を受けてほしいと思いますか?
そうですね…海外の方と演奏することもあるのですが、その時にお国柄を感じることがありす。日本人の良さでもあると思うのですが、周りに気を使う 周りを見ることは行き過ぎると自分を見失うこともあります。
「自分が本当に求めていることなのか」それとも、「他人から言われて思い込んでいるのか」が分からなくなる。仕事でも、プライベートでも、自分らしく生きていくのに「ワタシを知る」ことは本当に大事だと思うのです。
働き方とか、自分に合った仕事が分からない人は絶対受けた方がいいと思いますね。そうですね…みんな受けた方がいい!義務教育に含めたほうが良いのでは?と思うほど万人に必要だと感じますし、就職前に大学生にもぜひ受けてほしいなと思います。